2015年06月10日発行 たわわ 第146号


密度の濃い年に!

活動ホームしもだ地域交流バザー

ここ27年続いている春の大イベント「活動ホームしもだ地域交流バザー」をすませ、支える会会員の皆さんはホットしているところです。売上金も、ご寄付や出店された福祉コーナーの方々の分も含めると目標を達成し、なんと200万円を超えました。
地域の方々、総出の応援の成果です。もちろん前日までに値付けなどの準備にも来ていただいていますが、当日は地域から256名のボランティアさんが参加。当事者、家族、職員なども含め、総数397名のスタッフが一丸となって動きました。
お天気にも恵まれ、第2会場のポップランドでは親子ずれでゲームにオモチャにとかわいいお子様たちのはしゃぎ回る姿。飲み物を売ったりポップコーンや綿あめを作って売る中学生のボランティアさんたちのはずんだ声が、お祭りを一層もり上げました。

*  *  *

こうした地域の応援の雰囲気の中で、15年前、私たちは “困難かもしれないけど頑張ってみよう” という決意をし「支える会」を誕生させたのでした。
それまでは、施設でなければ無理だと言われていた重度重複の障害者を地域の中で暮らせるように支援しようという目標に向かい、さまざまな準備を重ね、基盤も作ってきました。
そして、私たちが築いてきた活動ホームに通いながら、重い障害当事者がより自然に暮らす試みを実践してきました。
ここ10年あまりの横浜の活動を見ると、今は、重い障害のある人がグループホームに住まうことも珍しくはなくなりましたが、それでもまだまだ、全員が最重度で、コミュニケーションも難しい人たちが、地域の中で運営委員会型の生活をしているというのは、少ないのです。
あまり例を見なかった頃、障害の重い我が子を自立させようとした、親たちの決意と努力、受け止めてくれた地域の力は大変だったと思います。 そして初めての事業に取り組んできた、まだ若い職員たちの気持ちもいかばかりだったでしょうか。
そう思うと、今も時々、幾度となくあった危機を乗り越えた時の気持ちがよみがえりますが、支える会の応援があったので、より心強く行えたと思っております。

時代も、制度もかわります。その変化を無視していくのではなく、ちゃんと見据えつつも、あくまでも自分たちの選択した道を信じつつ、この行く道が時には、灯台の役目も果たしていくのだという自負を持って、常に当事者のサイドに立った活動をしていってほしいとおもいます。
今年度は、新しい方向を探る密度の濃い年となります。スタッフはもちろん会員、賛助会員の皆さんの一層のご支援をお願いいたします。


  • 5月07日 活動ホームしもだバザー委員会
  • 5月13・14日 「バザー」値付け
  • 5月16日 バザー前日準備
  • 5月17日 活動ホームしもだバザー
  • 5月19日 バザー残品整理
  • 5月25日 支える会家族会
  • 5月28日 バザー実行委員会(反省会)
  • 6月01日 「支える会」拡大理事会
  • 6月08日 支える会平成27年度第1回総会
  • 6月22日 活動ホーム事業委員会
  • 日時:平成27年6月8日
  • 会場:活動ホームしもだ・訓練室
【議事】
  1. 平成26年度事業報告について ...    承認された
  2. 平成26年度収支決算報告、会計監査報告...承認された
  3. 平成27年度事業計画案について.....  承認された
  4. 平成27年度収支予算案について.....  承認された
  5. 役員について...........     再任された
  6. 啓発事業の写真展の企画について.....  承認された

主な活動報告

グループホーム・地域生活支援 私たちの活動に新たな局面が見られた年であった。
これまで重い障害を持った人たちの地域での暮らしを支援してきたが、そのメンバーの親たちの高齢化も視野に入れ、活動の見直しと新たな展開も考えていくべき時に来ている。そこで26年度は「親たちの伝えておきたい事=安心ノート」の作成をそれぞれに完成に向け、作成の支援も行った。
また、デイの場「活動ホームしもだ」に通所するメンバーが入居するグループホームのうち3館(2運営委員会)が先行して「NPO法人げんき」のもと、しもだ運営委員会の支援で、法人型へ移行することとなったが、「支える会」の支援する “よつばホーム運営委員会” は、前年度総括にも記した通り、しばらく現状維持を選択し、当会NPO法人「地域で生きる障害者を支える会」のはたす役割もそのまま継続されている。
今後、内部をさらにしっかり整備し、グループホームの法人型移行が、引き続き今後へ向けての大きな検討課題である。

啓発事業

地域交流事業 恒例のグループホームよつばホーム運営委員会との共催による春の新吉田地域交流バザーは、隣の “地域作業所・かしの木ホーム” とも連携し盛会のうちに行われた。地元西部町会のご協力や新吉田地区社協からボランティアの協力も得て、近隣の人やグループホームの仲間たちも集い交流が一層深まったように思う。

日常活動 毎週月曜日に行われている家族会員の活動については、活動内容について見直しの議論もしてきたが、活動内容は緩やかにしつつも、毎週顔を合わせ一緒に考えていくことの大切さについては一同異議なく続けたいとの一致をみた。そのうち第1週月曜日はしもだ家族会、第4週は学習会。その他手作り品の作成やガレージセールのバザー、活動ホームしもだの家族会活動などをおこなった。

吹く風も夏めいてきましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか?

次郎さん誕生日会
次郎さんの誕生日!! 4月7日は次郎さんの53回目の誕生日!! いつもマイペースな次郎さんは食事のタイミングも日によって違ったりするのですが、この日はどことなくそわそわしている様子。
「ごはんできたよ~♪」と呼ぶと、いつも以上にサッと部屋から出てきて、アッという間に完食です。あまりの早さにケーキの準備が追いつかなくなってしまいましたが・・・いよいよケーキの登場です!
花岡さん勢津子さん高村さんがバースディソングを歌ってくれると、ちっよぴり照れ笑いの次郎さん。大好きなチョコレートケーキを見て本当にいい笑顔でした。お誕生日おめでとう!!

地域交流バザー
地域交流バザー 暑からず寒からず…という天気の中、毎年恒例となった “地域交流バザー” が開催されました。お隣の “かしの木ホーム” も参加し、様々なものを販売したり、お茶を飲んだりしました。
よつばホームのメンバーさんはペアのスタッフの方と共に “売り子” したり “呼び込み” したりと活躍しました。 近隣地域にお住まいの方々とのおしゃべりや、懐かし再会を喜んだりと、いつもと違う土曜の午後を過ごしました。たくさん食べてご満悦の人、思わぬ掘り出し物を手に入れた人…みなさんそれぞれに楽しめたようです。
お手伝いいただいた皆様、ありがとうございました!みなさまお疲れ様でした!

バーベキュー♪
世間ではGWの真っ只中の5月6日。今年もバーベキューを行いました。
バーベキュー 5月の初旬とは思えない晴天と暑さでBBQ日和でした。
火おこしを合図にBBQスタートです!お肉や野菜、焼きおにぎりに焼きそばなどレパートリーも豊富です。
お肉が大好きな花岡さんは勢い良くほおばり美味しそう。冨岡さんや山田さんも暑さにも負けずよく食べ、皿に盛られた食材をペロッと笑顔の高村さん。阿部さんはお気に入りのヘルパーさんと一緒にご飯を食べては笑顔。シメの焼きそばを作り始めると、香りにつられたのか次郎さんも出てきました。最後は皆で焼きそばを美味しく頂きました。暑い中、協力してくださったヘルパーの皆さんありがとうございました。メンバーの皆もお疲れ様でした。

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